歯周病リスク検査ペリチェックで社員と職場の健康を守る

社員と職場の健康

歯周病は「国民病」とも呼ばれ、日本人の成人の約7割が罹患しているといわれています。
歯を失う原因であると同時に、糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎など全身の健康リスクにも深く関係しています。高齢者だけでなく、働く世代にとっても、無視できない健康リスクで、歯周病の予防は社会的な課題になっています。
その対策として注目されているのが、歯周病のリスクを数値化して把握できる「歯周病リスク検査」です。

その中でも今回は、歯周病リスク検査『ペリチェック』の活用で、社員と職場の将来の健康を守る取り組みについてお話しします。

見えない歯周病リスクを「見える化」する

歯周病は、自覚症状がほとんどないまま「静かに進行していく病気」です。痛みや出血が現れる頃には治療やケアが長期化しやすく、医療費の増大に加え、仕事の欠勤や業務パフォーマンスの低下を招く恐れがあります。

こうした課題を受け、最近では手軽に受けられる歯周病リスク検査(例:ペリチェックなど)を導入する企業・健康保険組合さまが増えています。
社員が自分の健康リスクを数値として把握できることは、行動変容のきっかけになるだけでなく、企業にとっても組織的な健康施策を設計する上での有効なデータとなります。

社員

従来の歯科健診は「現在の状態を知る」ための検査であったのに対し、ペリチェックは「これから起こりうるリスクを知る」ための検査です。社員が結果を手にすることで「まず何をすべきか」が明確になり、歯科医院への受診やセルフケアの意識が高まります。

この取り組みは、社員一人ひとりの将来の健康を守るだけでなく、組織全体の医療費抑制や生産性維持にもつながります。

歯周病リスク検査「ペリチェック」とは

「ペリチェック」は、自宅で完結できる郵送式の歯周病リスク検査サービスです。申し込みから検体の提出、結果の受領までをすべて非接触で行えるため、忙しい社会人に最適です。また、企業・健康保険組合さまの健康経営を意識した最初のステップとしても適しています。

唾液や歯ぐきの検体から歯周病のリスクを測定でき、結果は、数値・判定・コメントで通知されます。企業・健康保険組合さまによって活用したり、また社員がそれを通じ、自分の口腔リスクを具体的に把握できます。

ポスト

以下はペリチェックの基本の流れになります。

お問い合わせ・お打ち合わせ

ハミエルのサイトフォームやお電話にてお問い合わせください。
受診対象者の決定方法や検査キットの配布方法(一括郵送・会場配布など)、検査結果の送付詳細(納品先・納期・記載形式)などを、お打ち合わせにて決めていきます。

STEP
1

検体採取

検査を受ける方が、歯周ポケット内の「歯肉溝滲出液(GCF)」を採取します。専用ブラシで歯と歯ぐきの間をなぞり、容器に密封して返送します。

STEP
2

分析・判定

検体に含まれる酵素成分などの生化学指標を分析し、歯周病の進行リスクを数値化・定性評価します。

STEP
3

結果・データ活用

リスクレベル・判定・コメントなどが記載された結果レポートを送付します。この結果を基に自身の状態を把握し、予防行動へとつなげることができます。

また、結果はCSVなどのデータ形式でも出力可能です。企業導入時は匿名集計や経年比較により、健康施策の基礎データとして活用できます。

データ
STEP
4

注意点

この検査は口腔全体の状態を網羅的に反映するものではなく、採取部位や体調により数値が変動する場合があります。
あくまでリスク評価・予防促進のためのスクリーニングツールであり、診断を行う検査ではありません。異常が示唆された場合は歯科医院への受診を推奨します。

詳しくは、歯周病リスク検査のサービス紹介ページやダウンロード資料からも確認いただけます。

社内でペリチェックを活かす工夫

健診と同時期に案内する

年に一度の健康診断や歯科健診のタイミングなど、健康意識が高まる時期に合わせることで、「ついでに検査も受けてみよう」とハードルが下がるためおすすめです。

検体採取から返送までの流れをあらかじめ説明しておくことで、社員も安心して取り組むことができます。

歯科健診

結果から行動を促す

検査結果はリスクの程度が示されるため、企業・健康保険組合の保健担当者さまがリスク者の把握を行い、歯科受診の勧奨や生活習慣改善プログラムの案内など次の一手を具体的に考えやすくなります。特に、受診先の提示やセルフケア資料の配布など、具体的な行動を組織的に行うことで実際の行動変容につなげやすくなります。

社内での共有と意識づくり

結果や活用法を社内報や掲示板で紹介することで、歯周病や口腔ケアの重要性を自然に伝えられます。小さな取り組みでも、情報発信を継続することで社員の習慣づくりや社内文化の醸成につながります。

習慣を文化にするためには、現場リーダーや管理職が自ら歯科健診や予防行動に取り組む姿を見せることが効果的です。上層部が積極的に参加することで、「健康行動は会社が推奨する正しい行動」というメッセージが自然と社員に伝わります。
また、リーダー自身が体験談や結果を共有することで、社員の意識が高まり、習慣化のスピードが格段に上がります。

モチベーション維持と参加促進の工夫

ペリチェックは、お申し込みから検体提出、結果の閲覧まですべて郵送で完結できるため、テレワークを実施している社員も参加しやすい点が特長です。
テレワークを行なっている方が多い職場でも無理なく導入でき、働く場所にかかわらず、全社員が平等に健康意識を高める機会を持てます。

自宅

しかし、検査を「会社の取り組み」ではなく「自分のこと」として受け止められるかどうかが参加を左右することもあるため、モチベーション維持と参加促進の工夫は欠かせません。

例えば、検査受け取りや結果提出に特典を設けたり、社員の体験談や感想を社内報や掲示板で紹介すると、参加ハードルが下がり周囲への啓発にもつながります。定期的に実施し、前回より参加率が上がった部署や部署ごとの現在の参加状況を共有するなど、ポジティブなフィードバックを組み込むことで、健康習慣の定着を後押しできます。

株式会社ハミエルが支援できること

  • 社内メール文案・パンフレット案・イントラネット掲載素材など、導入時の周知ツール作成
  • 周知手法の提案(メール配信、社内掲示、QRコード配布、インセンティブ案)など

導入から運用・活用まで、ハミエルが伴走することで、企業・健康保険組合さまの負担を抑えた「健康経営を支える仕組み化」を後押しします。

企業が得られるメリット

社員の健康を支えることは、企業の成長を支えることでもあります。
特に、ペリチェックを通じて社員のリスクを早期に把握することは、医療費の抑制だけでなく、欠勤やパフォーマンス低下による利益損失の防止にもつながります。
さらに、集計したデータを分析することで、年代や部署ごとの傾向が見えるようになり、より的確な健康支援を行うことが可能です。

こうした取り組みは「健康経営優良法人」や「ホワイト500」などの認定制度にも寄与し、企業の信頼性を高める取り組みとして評価されます。

健康経営優良法人認定制度:https://kenko-keiei.jp/
ホワイト500:https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html

まとめ

歯周病リスク検査のひとつであるペリチェックは、社員が自らの口腔健康を見直すきっかけとなる検査です。企業が環境を整えることで、予防の意識が自然に職場へ浸透します。

また、リスクを「見える化」することで「自分ごと」として捉えやすくなり、歯科受診や生活習慣の改善へとつなげることが可能です。こうした取り組みが健康意識の高い職場文化を育み、医療費の抑制や欠勤の減少を後押しします。
株式会社ハミエルは、予防などの取り組みを支援し、社員の生活の質を高め、企業・健康保険組合さまの健康経営に寄与します。

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